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東京農工大学が電子材料や生理活性物質の鍵構造である「共役テトラエン」を安価な原料からワンポットで合成する世界初の触媒反応に成功~電子材料やビタミン類、医薬品の合成経路の大幅な短縮に期待~

◎東京農工大学が電子材料や生理活性物質の鍵構造である「共役テトラエン」を安価な原料からワンポットで合成する世界初の触媒反応に成功~電子材料やビタミン類、医薬品の合成経路の大幅な短縮に期待~

[東京農工大学]
【大学ニュース】【先端研究】
▼ 東京農工大学大学院工学研究院応用化学部門の平野雅文教授と、同大学工学府の清田小織技術専門職員は、これまで合成が難しく、少なくとも7工程を要した「共役テトラエン」(注1)を、安価な原料から1工程で合成する世界初の反応に成功しました。これは、安価で容易に入手することのできるブタジエン(注2)とアセチレン誘導体(注3)を直接的にカップリング(結合)できる触媒の開発によるもの。反応の過程では廃棄物が発生せず、ワンポット(1つのフラスコ)で合成できる点が大きな特徴となっています。これにより、さまざまな電子機器の製造などに利用される電子材料物質やビタミン類などの天然物、抗生物質などの医薬品の合成に要する工程を大幅に短縮させることが期待されます。

本研究成果は、アメリカ化学会Organometallics誌(1月8日付)に掲載されました。
URL:http://pubs.acs.org/doi/pdf/10.1021/acs.organomet.7b00801
https://www.u-presscenter.jp/2018/01/post-38667.html