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世界初! 玉川大学脳科学研究所 — 脳の領域間を伝わる信号を一挙に観測できる新手法の開発に成功! — 脳の通信プロトコルの解読に一歩近づく

◎世界初! 玉川大学脳科学研究所 — 脳の領域間を伝わる信号を一挙に観測できる新手法の開発に成功! — 脳の通信プロトコルの解読に一歩近づく

[玉川大学]
【先端研究】
▼玉川大学脳科学研究所(東京都町田市 所長:木村實)の礒村宜和(いそむらよしかず)教授を中心とした、玉川大学・福島県立医科大学・東北大学の共同研究グループは、世界で初めて脳領域間を伝わる信号を一挙に観測できる新手法の開発に成功した。
今回の研究では、「スパイク衝突」(※用語解説)という現象を利用して、多数の領域間の配線関係を並行して同定し、それらの配線を伝わるスパイク信号を同時に観測することができる新しい方法を初めて開発し、「Multi-Linc法」(マルチリンク法)と名付けた。
実際に、この手法を行動中のラットの大脳皮質に適用することで、大脳皮質に存在し出力先の異なる2種類の神経細胞を(顕微鏡で軸索の行先を確認することなく)同定するとともに、両者のスパイク信号の特性の違いや行動との関連性も見出され、本手法の有用性を実証することができた。
本研究の成果は、脳神経科学の重要な基盤技術の一つとして、異なる脳領域はスパイク信号を使って一体どのように情報をやりとりしているのか、すなわち「脳の通信プロトコル(手順)」を解読する研究の突破口を拓くことが期待される。
本研究成果は、米国の神経科学分野の学術誌 “Cerebral Cortex”(オンライン版: http://cercor.oxfordjournals.org/ )に2017年1月31日(日本時間)に掲載された。
http://www.u-presscenter.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=10864